SIPが目指す『豊かな食』
国民全体の食の安全・安心が担保され、日々の活力ある生活に繋がる食事を摂取できる状態

課題D:豊かな食設計システム開発
ミッション:
Well-beingの実現を後押しする多様な事業を生み出し、食によって健康を実現する市場の成長を加速
ターゲット:
幼年/少年(肥満)、青年女性(痩せ、フレイル)、壮年(フレイル)、中高年(生活習慣病)
課題解決:
“食の二極化”“孤食化”など社会の健康維持機能喪失に伴う健康リスクを回避し、消費者が無理なく健康維持できる食生活を提案する→豊かな食設計システム
研究開発計画から
社会(行政)課題とニーズ
今後、「孤食化」の進行により、今後、食による健康管理が疎かになるおそれがある。食生活の乱れ(栄養バランスの偏り等)は、若年女性の痩せや壮齢・老齢期における生活習慣病の増加をもたらし、社会全体の労働生産性の低下や医療費のさらなる増大を招く深刻な課題である。しかしながら、現行の食ヘルスケアサービスは、個別の商品や農産物の販売促進を目的とした健康効能(エビデンス)の取得支援に止まっており、個々人の日常生活や食習慣に起因する問題に対し、気づきを与え、それに対して有効な処方箋を提示するまでには至っていないため、食生活の改善に向けた個々人の主体的な取組を引き出すことができていない。
研究開発項目
1.デジタル田園都市等の協力を得て、住民の日常的な食習慣や嗜好等の実態を調査するとともに、食習慣の健全性を評価するための体調把握のバイオマーカー等の決定や当該データの収集、食材中に含まれる機能性成分等の分析、特性評価を行い、それらのデータベース化を図る。
2.上記データベースを利用し、個々人の体調、嗜好、習慣等に応じた最適な食事メニューを設計するためのAI・アルゴリズムを開発するとともに、介入試験等によりその検証を行い、民間企業やスタートアップ等のビジネス・ニーズに応じたデータ解析が可能なシステムとして高度化し、公開する。また、スタートアップ等を対象とし、当該システムを利用したサービスモデルの創出を支援する。
国民の食生活における課題と解決
国民(特にAYA世代)の食生活の乱れが問題となっている
食生活・食習慣の乱れに気づきを与える必要ある
食生活改善に向けた主体的な行動を引き起こす
「豊かな食設計システム」で健全な食生活に戻す
SIP3観察研究データ取得イメージ
新規観察研究計画は、既存データセットで不足しているAYA世代データ中心に、食嗜好や肌状態に関する項目を取得できるように策定する。
食設計システムの学習・予測イメージ

企業ニーズと出口ビジネス
事例1(健康経営)
シフトワーカーやAYA世代の従業員の健康維持増進への取組支援→ 冷凍自販機を使ったセルフケア食の新・流通システムを展開
事例2(健康経営・社員教育)
食や健康への意識醸成およびチームビルディングによるチームワークや課題解決能力向上→ 農業を通じたアグリツーリズム(メンタル改善、リラクゼーション)
そのほか(異業種連携ビジネスモデル)
「豊かな食設計システム」の活用により新たな食品、食事を開発し、農家レストラン(リラクゼーション)、美容(肌状態の改善)、学習塾(学習効率の向上)、リスクを軽減するヘルスケア保険(新商品提案)、スポーツ(パフォーマンス向上)等との異業種連携ビジネスモデルをピッチなどを実施し3つ以上提案

