食と健康の分野でSociety5.0を実現するためには、食の安定供給を通じた「安全・安心な生活の基盤」の確立によるResilienceの確保、食を通じた「活力ある生活」の成立によるWell-beingの実現が必要である。”豊かな食”を国民全体の食の安全・安心が担保され、日々の活力ある生活に繋がる食事を摂取できる状態と定義し、Well-beingが実現できる”豊かな食”を実現するため、①食料安全保障及び②環境負荷低減を通じた「安全・安心な生活基盤」の確立、並びに③食を通じた健康の維持増進による「活力ある生活」の確立を目指す。

技術的課題
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食の安定供給を通じた「安全・安心な生活の基盤」の確立によるResilienceの確保、食を通じた「活力ある生活」の成立によるWell-beingの実現
孤食人口の増加や”食の二極化“ により、健全な食習慣のない消費者が増え、医療財政の圧迫等が懸念される中で、上述のような食料供給面における課題と消費者の食料消費面における課題を同時に解決することが、”豊かな食”が実感できる社会を実現する上で必要不可欠になる。現在、健全な食習慣を持つ消費者とそうでない消費者の二極化が進みつつあり、今後、健全な食習慣を持たない消費者の増加による医療財政の圧迫等が懸念される状況にもある。
AYA世代をターゲットとした食事メニューの設計・提案できるシステムの開発
そのため、若者等をターゲットとして、痩せや肥満、プレフレイル等を改善するため、栄養バランスの偏り等に気づきを与え、国産大豆等を利用しつつ、個々人の体調、嗜好、習慣等に応じ最適な食事メニューが設計・提案できるシステムの開発を目指す。システムの開発とサービサーの育成、健全な食生活の促進を本課題で解決していく。 具体的には、デジタル田園都市等の協力を得て、住民の日常的な食習慣や嗜好等の実態を調査するとともに、食習慣の健全性を評価するための体調把握のバイオマーカー等の決定や当該データの収集、食材中に含まれる機能性成分等の分析、特性評価を行い、それらのデータベース化を図る。上記データベースを利用し、個々人の体調、嗜好、習慣等に応じた最適な食事メニューを設計するためのAI・アルゴリズム(豊かな食設計システム)を開発するとともに、介入試験等によりその検証を行い、民間企業やスタートアップ等のビジネス・ニーズに応じたデータ解析が可能なシステムとして高度化し、公開する。また、スタートアップ等を対象とし、当該システムを利用したサービスモデルの創出を支援する。
